2025/12/15 12:23
12月14日、東京都内でNHKの大河ドラマ『「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」最終回!ありがた山スペシャル~パブリックビュ-イング&ト-クショ-~』が行われ、出演者の横浜流星、染谷将太、橋本愛、中村蒼、風間俊介、高橋克実が、1年間番組を応援してきた視聴者の前で、ト-クショ-を繰り広げた。
イベントは、番組の人気を反映し、倍率約34倍の抽選を勝ち抜いた当選者が会場に詰め掛け、プレト-クショ-とBSで放送された最終回のパブリックビュ-イング、さらにアフタ-ト-クの三部構成で実施された。
パブックビュ-イング前のプレト-クショ-には、風間俊介(鶴屋喜右衛門役)、高橋克実(駿河屋市右衛門役)、中村蒼(次郎兵衛役)、染谷将太(喜多川歌麿役)の4人が登壇。全員、童顔ということで、「赤子面ト-ク」と題して、それぞれの考える名シ-ンを振り返った。
高橋が挙げたのが、物語前半、吉原時代の蔦重に繰り返された階段落ち。高橋が座敷から横浜を引きずり出して階段から突き落とす場面が映像で紹介されると、高橋は「人を引きずるって、なかなかできないんですよ」と打ち明け、「あれ、全部流星くんが自分で(動いていた)。あんなに早くできない」と驚きの裏話を披露。これに風間も「すごいですよね、流星くんの身体能力が」と感心しきりだった。
(C)NHK
そして中村が挙げたのは、米騒動のとき、中村演じる次郎兵衛の太鼓に合わせて、民衆が「銀が降る、銀が降る」と通りを踊り歩くシ-ン(第33回)。その撮影について、「踊りの型は決まりがなかったので、みんな割とワッショイ、ワッショイみたいな感じでやってたんですけど」と舞台裏を明かした中村は、「オンエアを見たら、流星がめっちゃ綺麗に舞ってるじゃないですか」と驚いた様子。ハタと気付いたその理由を、「(横浜が「べらぼう」の前に)『国宝』やってた(撮影していた)んですよ。『国宝』匂わせてる!と思って(笑)」と語り、会場の笑いを誘った。続けて染谷も、横浜の『国宝』っぽさを感じたシ-ンについて「自分が『役者っぽい動きしてみろよ』と言って、蔦重が見えを切るんですけど、もうキレッキレで」と披露した。
このほか、印象に残ったこととして、染谷は勝川春朗(のちの葛飾北斎)役のくっき-!の芝居を、「現場で笑いがこらえきれなくて」と振り返り、第25回の灰捨て競争のシ-ンを挙げた風間は、「流星くんの足が速くて。鶴屋は下駄ばきなので、走りづらかった。流星くんに相談し、少し遅らせてもらった」と舞台裏を告白した。
この後、BSで放送された最終回のパブリックビュ-イングを挟み、主人公・蔦屋重三郎役の横浜流星とその妻てい役の橋本愛も参加してアフタ-ト-クを実施。
横浜流星(C)エンタメOVO
横浜との共演の思い出を振り返るコ-ナ-で、「本番中に突然、リハ-サルでも聞いたことのないイケボで『おていさん』と話す時がある」と明かしたのは橋本。「本当いい加減にして(笑)」と突っ込まれた横浜は「あれは、映画『HOKUSAI』で蔦屋重三郎を生きた阿部寛さんへのリスペクト」と意外な真相を告白。「本番でも何個か残っている」と付け加えた風間からの「もう一回だけやってもらっていいですか?」というリクエストに応じた横浜が、阿部寛風のイケボで「おていさん」と言うと、会場の大喝采を浴びた。
さらに、司会も務めた風間から、序盤の見どころだった蔦重と花魁・瀬川(小芝風花)の恋の行方を見ていた時の気持ちを「このあと私か?というプレッシャ-は?」と尋ねられた橋本は、「それしかありませんでした」と述懐。続けて、「私もいち視聴者として、瀬川さんのこと大好きだったし、でも一方で役作りを始めると、おていさんとしては、『何を見せられているの?』という(笑)」と振り返った。そして、橋本が「最終回も、瀬川さんらしい方にお会いしますけど。いい顔してましたね?」と、やや嫉妬交じりに横浜に詰め寄る一幕も。すると横浜は、そのときの蔦重の心境を「よかったな。でも、俺にはおていさんがいる」と語り、弁解していた。
また、1年間、親子役で横浜と向き合った高橋は、「あの(蔦重の)カツラが、僕の中では横浜流星。だから、街で大きい(横浜の)看板を見ても、気付かない時がある」と告白。続けて「今日、シュッとしている流星くんと会って、ちょっとドキドキしてます」と語り、笑いを誘った。そしてその裏にある思いを「また時代劇をやっていただきたい」と伝えると、横浜も「時代劇は日本の文化や歴史を届けられる大切な作品」と答え、「今回、自分は体が動けるのに、刀も出ないんだなって。だから今度は、合戦がある時代劇に」と意欲を見せた。
このほか、平賀源内役の安田顕からのビデオメッセ-ジが披露され、ト-ク終盤はインスタライブでネット配信されるなど、盛りだくさんの内容で、1年間番組を応援した視聴者と共に最終回を盛り上げた。
最後に横浜が「無事に最終回を迎えることができてうれしいです。1年間、蔦重の生きざまを見届けてくださって、ありがた山です。蔦重もきっと喜んでいると思います。この作品が皆さまの心にずっと残り続けてくださると幸いです」とあいさつ。その後、横浜が音頭を取り、「べらぼう」らしく『よ-お、屁!』の合図で一本締めとなった。
このイベントの模様は、12月29日(月)、NHK総合・BSP4Kで12時15分~16時3分に放送される総集編に続き、16時3分から「大河ドラマ『べらぼう』最終回!ありがた山スペシャルト-クショ-(仮)」として放送される。
『「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」最終回!ありがた山スペシャル~パブリックビュ-イング&ト-クショ-~』(C)エンタメOVO
エンタメ OVO
関連記事
染谷将太 天才絵師・歌麿役は「今までにない感情が湧きあがってきた」 1年間を振り返る【大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」インタビュ-】
「べらぼう」ついに完結! 蔦重、治済の最期はいかに生まれたか?「横浜流星さんは、肉体的にも作り込んで」演出家が明かす最終回の舞台裏【大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」インタビュ-】
生田斗真が驚きの一人二役!「最初から決まっていたわけではありません」制作統括・藤並英樹氏が明かす舞台裏【大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」インタビュ-】
森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」インタビュ-】
バカリズム脚本のドラマ「ノンレムの窓」を舞台化 風間俊介、シソンヌ じろう、与田祐希が出演最新News
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像